快適なメガネ生活を考える
メガネのササガワ(東京北区十条)店長です。
昨日の定休日、日本眼鏡技術者協会主催
認定眼鏡士のための講習会に行ってきました。
「高加入累進レンズ販売のポイント」という内容で
HOYA,
NIKON
東海光学
SEIKO
ツアイス
の各メーカーの講習でした。
加入とは?
加入度数のことで遠くを見る度数に対しての
近くを見る度数のことです。
累進とは?
遠くを見る度数から下方に向かって
徐々に近くを見るための度数へ変化している部分です。
高加入累進とは、
遠くを見るための度数に対して
近くを見る度数が2.25以上の場合で
急激に度数変化しているわけです。
年齢層の高齢化が加速しているので
加齢による調節力、回旋力の低下にともない
高加入度数の必要な方が増えていくと予想されます。
高加入度数になった時の問題点として
中間から近用部の周辺のクリアーに見えるゾーンの減少
ユレ歪みのゾーンの増加などがあります。
「使いづらい慣れない」といった不満が増える原因でもあります。
累進レンズは、①の遠近両用だけではありません。
(各レンズのどの部分でどこまで見えてるかのイメージ図)
②中近重視遠近両用、③中近両用も累進レンズになります。
(下図は、同じ場所を各レンズのどの部分で見ているかのイメージ図)
高加入になるという事は、今まで自力でカバー出来ていたことが
出来なくなってくる、つまり無理が効く幅が狭くなっていくという事です。
そこで失敗しない賢いレンズ選びのコツを上げてみます。
〇問診の重要性、それぞれの生活環境をなるべく具体的に話す。
〇自分が選んだレンズの種類とか特性を理解して使う。
〇フレーム選び、高加入レンズの特性に合う枠選び。
〇フィッティングとアイポイントの重要性。
調整が出来る枠と正しいセンタリングが不可欠。
〇累進帯長の選択、いろいろな長さがありますので、使う人に合わせた選択。
〇正しい検査と度数決定
〇装用条件の正確で細かなデータをレンズ作りに反映させる。(インディビジュアル)
〇お客様への説明と相互理解
〇用途別掛け替えのご提案、どのタイプの累進レンズが良いか。
場合によっては、累進レンズではなくシングルビジョンレンズの選択。
〇納得いくまでトライアルレンズで体験してみる。
〇レンズタイプによる明視域の違いを理解する。
多岐にわたりますので、なかなかお客様が理解するのは難しいところではありますが、
販売する我々の責任として、どれも省略することなく実行し、
なるべくわかりやすくお客様に説明すべきと考えます。
ではまた・・・店長